◎解説 「母は笑いながらわざと男言葉を使って、私を慰めようとした。『いろいろあらあな』…笑顔の裏に、一番泣きたかった母の涙の顔があったのを、私は最近、やっと気付いた」母の事、父のこと、そしてその後の生き方を決定づけた弟の死――。 人気作家の日常と本音が垣間見える「週刊文春」人気エッセイ「二日酔い主義」の完結編。解説・長友啓典